農業協同組合新聞 JACOM
   
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大豆の高品質生産に向け「マネージ」2剤を上市
―北興化学工業―


紫斑病(子実)

 北興化学工業(株)(山本佳彦社長、本社:東京都中央区)は、平成16農薬年度より大豆用殺菌剤『マネージ粉剤DL』、大豆用殺虫殺菌剤『マネージトレボン粉剤DL』の2製品を市場投入した。高品質大豆生産に、欠かすことのできない薬剤となりそうだ。
 『マネージ粉剤DL』は、同社が開発したDMI剤(エルゴステロール生合成阻害剤)イミベンコナゾールを有効成分とした薬剤で、これまで主に果樹・茶用殺菌剤として親しまれてきた「マネージ剤」を、大豆の紫斑病防除用の「粉剤DL」として開発した。
 本剤は、大豆紫斑病菌の感染鎖の中で、感染阻止、菌糸伸長阻止、胞子形成阻止および胞子飛散阻止の効果を合わせ持ち、近年、問題視されている薬剤耐性菌に対しても効果を示すことが確認されている。これまでの大豆紫斑病薬剤とは、作用性の異なる薬剤として注目したい。
 また、イミベンコナゾールと幅広い殺虫スペクトラムを有したエトフェンプロックス(製品名:「トレボン」)を合理的に配合した『マネージトレボン粉剤DL』は、大豆紫斑病とカメムシ類を同時防除できる薬剤として開発された。
 大豆の高品質生産にとって、紫斑病およびカメムシ類は難敵だ。近年、この分野ではベンゾイミダゾール系薬剤に薬剤耐性が見られ問題となっている。同社では、今後の大豆栽培に役立てるべく、これら薬剤の特長を活かした適切な技術普及活動を展開し、数年後の普及面積数万ヘクタールを目指していく。

マネージ粉剤DL 適用病害と使用方法 マネージトレボン粉剤DL 適用病害虫と使用方法
作物名  だいず
適用病害名  紫斑病
使用量  4kg/10a
使用時期  収穫30日前まで
本剤の使用回数  2回以内
使用方法  散布
イミベンコナゾールを含む
農薬の総使用回数
 2回以内
作物名  だいず
適用病害虫名  紫斑病
 カメムシ類
使用量  4kg/10a
使用時期  収穫30日前まで
本剤の使用回数  2回以内
使用方法  散布
イミベンコナゾールを含む
農薬の総使用回数
 2回以内
エトフェンプロックスを含む
農薬の総使用回数
 2回以内
 
(2004.2.3)

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