JA全中主催「朝組 新メユーコンテスト」の最終選考会が11月16日、ごはんミュージアム(東京・国際フォーラム内)で開かれた。同コンテストは、食欲や時間がないとき、手軽に食べたいときなどに、家庭で食べる朝ごはんのアイディアを全国から募集し、朝ごはんとして優れた作品を表彰するもので、2001年から実施している。
▽国産の米を使用、▽セットや定食以外での「おかず」のみの提案は不可、が応募の条件。今年度は全国から1005件の応募があり、書類審査で10作品が最終選考に残った。最終選考会ではその10作品を提案者が実際に調理し、審査員による試食等を行い、最優秀賞はじめ各賞を決める。
1時間で各自が提案したメニューを作るため、手際の良さも審査対象となっている。各自、予め決めていた手順通りに調理を進め、盛りつけも含め全員1時間以内に提案メニューを完成。審査委員長の管理栄養士・赤堀博美さん、審査員の前澤正一JA全中常務、福代俊子全国JA女性組織協議会会長、特別審査員のタレント・上戸彩さんの4名が、完成したメニューを試食した。審査員からは、「味だけでなく栄養バランスまで考えてあるところが素晴らしい」、「簡単に出来て食欲をそそるところが良い」、「しょうがを加えるアイディアがユニーク」など、それぞれのメニューについて感想が述べられた。
最優秀賞には、梅とチーズの組み合わせにごまじゃこを混ぜた『梅じゃこおにぎりinこんがりチーズ』を提案した雨滝愛奈(岡山県)さんが選ばれた。また、優秀賞には、ごはんに梅と卵を混ぜて焼いたものをピザの台にした『梅ぇご飯のキャベツナビ』の聖岩知佳子(岡山県)さんが、審査員特別賞には、山芋を使った雑炊『トロトロお芋雑炊』の住吉巧馬(福岡県)さんと、レンコンの香ばしさが生きる『さくさくれんこんサンド』の西垂水悠(高知県)さんの2名が選ばれた。審査員を代表して赤堀博美さんは、「最終選考に残った10名は、全員レベルが高く審査に大変苦労しました。高校生、大学生の若い世代の人が、朝ごはんについて真剣に考えていることが分かって、とても嬉しく、かつ頼もしく思っています」と、朝ごはんをしっかり食べる食生活をこれからも続けてほしいと語った。
|
|
最終選考に残った10名
|
調理の様子を審査する前澤常務 |
◆上戸彩さんを『朝組 朝ごはん大使』に任命
最終選考に先立って、タレントの上戸彩さんの『朝組 朝ごはん大使』任命式が行われた。上戸さんの溌剌としたイメージが、元気になる朝ごはんのイメージとぴったりであることから、大使に任命することにしたもので、前澤常務から任命証が授与された。
なお、上戸さんが考案したオリジナル朝ごはんメニューが、12月3日から末日までの期間限定で、ごはんミュージアム内「レストラン ごはんcafe」で提供される。予定価格は、1500円(税込)。
|