首都圏を中心に展開する生協の事業連合であるコープネット事業連合(さいたま市)とユーコープ事業連合(横浜市)は、2010年の組織統合をめざして組織合同準備委員会を設置して、新事業連合がめざすもの・理念・ガバナンスなどについて検討を進めてきたが、コープ商品である中国産冷凍ギョーザによる中毒事件を受け、「品質管理レベルと危機管理力の強化を最優先課題」として経営資源を投入して取り組むことにし、組織統合については「凍結」することを6月10日のユーコープ総会、14日のコープネット総会で決定した。
なお、ユーコープの理事に赤松光コープネット理事長が、コープネット理事に10日の総会で選任されたユーコープ丸山基雄理事長が就任(ともに非常勤)するなど、「トップを中心に二者協議を継続し、今後の連帯方針や枠組み」などを再提案することにしているが、その時期は未定だという。
組織統合がなされると、首都圏を中心に11都県14生協による500万人、7000億円という巨大な事業連合が誕生する予定だった。(参考記事)