輸出相手国の残留農薬基準に対応した防除マニュアル公表 農水省2016年11月2日
農水省は、農産物の輸出促進をはかるために、茶(かぶせ茶・抹茶編)、茶(総合編)、リンゴ(無袋栽培)の「輸出相手国の残留農薬基準値に対応した病害虫防除マニュアル」をとりまとめ、このほど公表した。
日本国内で通常の防除体系で使用されている農薬のなかには、輸出しようとする国では当該農薬の対象作物(例えばリンゴ等)が生産されていないので、その農薬が登録されていないことなどから、輸出相手国の農薬残留基準値が日本の基準値よりも極めて低いものが多数存在し、結果として輸出向け農産物に使用できる農薬が限定されているのが実情だ。
農水省では、農産物の輸出促進をはかるために、平成26年度から輸出重点品目について、輸出相手国で残留農薬基準値が設定されていない農薬等の代替または使用を低減する新たな防除体系を確立し、その効果を提示して産地に導入することを目的に「農産物輸出促進のための新たな防除体系の確立・導入事業」を実施している。
そして、産地の協力も得て、茶(かぶせ茶・抹茶)とリンゴ(無袋栽培)を対象に(ア)日本と輸出相手国の残留農薬基準値の比較、(イ)国内で使用される農薬の残留実態、(ウ)化学合成農薬代替防除技術等を整理した「輸出相手国の残留農薬基準値に対応した病害虫防除マニュアル」を作成し、公表した。
なお、平成27年8月18日付けで公表済みの病害虫防除マニュアル「茶(煎茶(一番茶)・玉露編)」と今回公表する病害虫防除マニュアル「茶(抹茶・かぶせ茶編)」を基に、「輸出相手国の残留農薬基準値に対応した病害虫防除マニュアル『茶(総合編)』」を作成し併せて公表した。
これまでに公表されてきた「農産物輸出促進のための新たな防除体系の確立・導入事業」での対象品目は
◎26年度:茶(煎茶(一番茶)・玉露)、いちご
◎27年度:茶(抹茶・かぶせ茶)、りんご(無袋栽培)
◎28年度:りんご(有袋栽培)、なし、かんきつ
詳細は、下記で
http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/export_manual.html
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日