新会長に西本麗氏を選任 農薬工業会通常総会2017年5月19日
農薬工業会は5月17日、第86回通常総会を開催、2016年度事業報告および2017年度事業計画議案を原案通り承認し、役員改選を行った。新会長に住友化学の西本麗氏を、新副会長に三井化学アグロの谷和功氏を選任した。
2017年度の事業方針では、「JCPA VISION 2025」活動強化、さらには農薬工業会の意見等について積極的に発信する、として次の6項目の重点事業課題を掲げた。
(1)「JCPA VISION 2025」実現に向けた計画推進
(2)農業改革に関する行政等の動きへの的確な対応
(3)農薬登録制度に関する諸課題への的確な対応
(4)安全・広報活動の戦略的推進
(5)スチュワードシップ活動の向上並びにコンプライアンスの確保
(6)農薬業界のグローバル化に呼応した活動推進。
西本新会長は就任挨拶で「『JCPA VISION 2025』活動強化と共に、さまざまな課題に対して農薬工業会の意見も積極的に発信していく」と述べた。
続けて「2015年9月に国連で決議された『2030年に向けた持続可能な開発目標(SDGs)』については、WHOを含めた国際機関、各国政府やNGOの様々な活動が、これを共通のプラットフォームとして進めており、農薬業界も食料増産や公衆衛生の向上などを通しての貢献を、強くアピールできるものと考えている」と農薬業界の社会的存在意義を強調した。
農業改革については、国会で「農業競争力強化支援法」が成立したことを受け、「関係行政機関では、農薬の登録・規制について、安全性の確保、国際標準との調和、最新の科学的知見の観点からの関連法制度及びその運用の見直しや、農業生産資材価格の『見える化』を課題としている」とし、高品質な農薬を安定供給し、農業生産コストの低減に取り組んでいくことを表明した。
◎2017年度農薬工業会役員・委員体制(5月17日付・敬称略)
▽会長:西本麗(住友化学(株)代表取締役兼専務執行役員)・新任
▽ 副会長:小池好智(クミアイ化学工業(株)代表取締役社長)・再任
▽副会長:栗田道郎(ダウ・ケミカル日本(株)代表取締役副社長)・再任
▽副会長:谷和功(三井化学アグロ(株)代表取締役社長)・新任
▽専務理事:阪本剛(農薬工業会)・再任
○幹事
・本多千元(石原産業(株)取締役常務執行役員)
・上園孝雄(協友アグリ(株)代表取締役社長)
・篠原聡明(シンジェンタジャパン(株)代表取締役社長)
・本田卓(日産化学工業(株)常務執行役員 農業化学品事業部長)
・辻川立史(日本曹達(株)執行役員 農薬化学品事業部長)
・神山洋一(日本農薬(株)代表取締役会長)
・ハーラルト プリンツ(バイエルクロップサイエンス(株)代表取締役社長)
・スバーシュ マーカド(BASFジャパン(株)農薬事業部 執行役員事業部長)
・中島喜勝(北興化学工業(株)代表取締役社長)
○各委員会委員長
▽運営委員会:貫和之(住友化学(株))・新任
▽技術委員会:原正樹(住友化学(株))
▽広報委員会:加藤天輝(日産化学工業(株))
▽安全対策委員会:白岩豊(日本農薬(株))
▽国際委員会:横山優(クミアイ化学工業(株))
(写真左から)新会長に就任した西本麗氏。新執行体制・左から阪本専務理事、小池副会長、西本会長、栗田副会長、谷副会長
重要な記事
最新の記事
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
禍禍(まがまが)しいMAGA【小松泰信・地方の眼力】2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
京都府産食材にこだわった新メニュー、みのりカフェ京都ポルタ店がリニューアル JA全農京都2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日