シバのゲノム解析で 環境に強いイネの育成に期待 かずさDNA研究所ほか2016年4月1日
公益財団法人かずさDNA研究所と宮崎大学は、東北大学、トヨタ自動車(株)、富士化学(株)と共同で日本シバ3種のゲノムを解読したことを3月15日付のDNA Research誌でオンライン公開した。
日本シバはゴルフ場や造園などで幅広く利用されている。平成25年の出荷額は前年比16%増の73億円(農水省調査)で、28年2月の国内品種登録数は45品種だ。
今回、日本シバのゲノムや遺伝子の特徴を明らかにしたことにより、遺伝情報を使って、生産者と消費者のニーズにあった市場価値の高い日本シバの育種の加速が期待されている。
また、シバはイネやコムギなどと同じイネ科植物でありながら、高温条件などでも生育できるなど環境に対して高い適応性を持っている。そのため、シバの遺伝情報を用いることで過酷な状況下で生育できるイネ科作物の育成も可能になるとしている。
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