忍び返しに電気 猿対策に効果2016年6月14日
獣害対策として様々な方法がとられているが、猿対策で有効な電気柵忍び「プロテクトスパイラル」((株)キャムズ)を紹介する。
恒久柵や電気柵などを使い鳥獣害対策を行っても、ポール(支柱)に電気が通っていないため、猿はその部分を掴んで登ってほ場に入る。そういった被害対策のため(株)キャムズは、同社販売のWMフェンスと併用する忍び返しのポール部分に、電撃線を巻き付けて電気を通す「プロテクトスパイラル」を発売している。フェンスを登ってきた猿に、忍び返しの部分でショックを与え、畑に近づけないようにする。
電撃線は耐久性が高く、錆びないステンレス製。
WMフェンスは獣害防止策や境界柵で活躍する、BL(ベンダーリブライン)加工を施したワイヤーメッシュフェンスのこと。BL加工は山折り加工を付けることでフェンスのたわみを軽減し強度を得る加工だ。これはガードレールが折り曲げにより強度を得ていることから着想を得ている。
この加工により強度を得たWMフェンスは勾配地などの控え柱や副資材が不要で、さらに支柱間隔は通常より広いので施工労力を軽減できる。また同フェンスは国土交通省が運用するNETIS(新技術情報提供システム)登録製品。これは公共工事などで使う新技術をまとめたデータベースで、「総合評価落札方式」において様々なメリットがある。
(写真)プロテクトスパイラル製品写真、BL加工の実験写真
(獣害対策の関連記事)
・【STOP獣害(下)】「畑守れた!」 (16.04.26)
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