ヤマハとエンルートが 産業用ドローン分野で業務提携 2017年4月21日
ヤマハ発動機(株)
(株)エンルート
ヤマハ発動機(株)と(株)エンルートは、産業用ドローンのグローバルな展開や、新規市場開拓事業での業務提携に向けた検討を開始したことを、4月20日に発表した。
ヤマハとエンルート両社は、今後本年8月をめどに業務提携契約を締結し、それぞれの製品や事業ノウハウを活用して、次の協業を目指す方針だ。
○農薬等の散布ドローンをはじめとした産業用ドローン事業のグローバル展開。
○農機業界などが取り組んでいる精密農業(農地・農作物の状態を緻密に観察・制御し、農作物の収量増、品質向上を図る農法)や各種インフラ点検、測量、環境対策、災害対応、運輸、漁業などドローンを利用した新規市場開拓。
ヤマハは、1989年に農薬散布用無人ヘリを発売した。現在、国内における無人ヘリでの防除散布面積は、主食用米水田の42.5%(同社調べ)に及んでいるという。
また農業用途での活躍の場は、韓国・米国・豪州などグローバルに展開している。農業用途以外では、長距離自動航行が可能な産業用無人ヘリが、植生調査・計測業務・災害支援などで活用されている。
エンルートは、産業用マルチローター型ドローン開発の先駆企業。農業用ドローンでは、日本で初めて農林水産航空協会による性能確認基準の適合認定を取得しており、累計500台のドローンを販売している。
両社は2018年には、これまで培ってきた技術や安全面でのノウハウを生かした、マルチローター型の散布ドローンの発売を予定している。
(写真左から)ヤマハ産業用無人ヘリ「FAZER R」 エンルート農業用マルチコプター「AC940-D」
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