サツマイモ「シルクスイート」好評 カネコ種苗見本市2016年1月21日
カネコ種苗(株)は1月20日と21日、東京都内で総合卸見本市の「カネコ種苗 Garden & Agri Fair 2016」を開いた。
このフェアは今回で40回目。種苗店などの関係者が前年並みの3600人ほど来場したと予想される。会場では野菜品種の試食がふるまわれた他、180社が協賛出店した。
◆冷めてもしっとり
同社オリジナル品種のサツマイモ「シルクスイート」は、蒸したり焼いたりした後に時間が経過してもパサつかずにしっとりとした食感が続き、甘い。ウイルスフリー切苗やウイルスフリーポット苗で発売されている。「シルクスイート」のしっとり感は試食で他の品種のサツマイモと食べ比べでき、来場者はその違いに関心を寄せていた。
その他、硝酸濃度が少なく生食できるホウレンソウの「ハンター」やカロテンが一般品種より1.3~1.4倍含まれるニンジン「ひとみ五寸」、大玉でトマト黄化葉巻病に強いトマト「TY秀福」、ミニトマト「イエローミミ」などが展示された。
◆家庭園芸だから楽しめる品種を
一般の家庭園芸向けブランド「J.garden(ジェイガーデン)」は「初心者でも取り組みやすい」ことをコンセプトに展開している。
キュウリ「うどんこつよし」は名前の通り、うどんこ病に悩んだことのある人向け。うどんこ病の原因物質が入る葉の層が厚いため、うどんこ病になりにくく、かかったとしても広がりにくい。
その他、パプリカの苗なども展示。赤や黄に色づくパプリカは緑色の果実ができてから60日近く待たなければならず、慣れていないと腐らせてしまうことがある。それを改良したのが「鈴なりパプリカ」の「りんりん」「らんらん」。果実のサイズが小さいため通常の品種より1カ月早く色づいたパプリカを収穫できる。また1株から100個も収穫でき、「ご近所に配るのも大変になってきた」という利用者もいるほど。その他に1株から時間経過とともに3色のパプリカを楽しむことができる「太陽のパプリカ」も人気。
ナスの「超やわらかナス」は家庭園芸だからこそ楽しめる品種。皮がやわらかく輸送向けでないため一般ではあまり流通していないという。採ってすぐに食べることができる家庭だからこそ楽しめる品種で、採れたナスで作ったマーボーナスのナスはとろけるという。
◆農作業の手間減らす
表面をポリウレタン樹脂でコーティングし、作物を育てる期間効果を示す元肥一発肥料「ベストマッチ」。追肥は不要で作物別に銘柄がある。
緑肥作物や飼料作物、養液栽培にも力を入れており、養液栽培プラントの展示には多くの来場者が集まっていた。
その他、協賛出店しているアリスタ ライフサイエンス(株)による天敵防除の実演や講習会も開かれた。
(写真)「シルクスイート」に興味を持つ来場者、キュウリ「うどんこつよし」、フェアの様子、同社オリジナル品種ヤマノイモ「ネバリスター」
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート】「共同利用施設」が支える地域農業とこの国の食料 JA秋田おばこ六郷CE(2)2025年3月28日
-
農協の組合員数1021万人 前年度比0.6%減 2023事業年度 農水省2025年3月28日
-
農業構造転換 別枠予算の確保を 自民党が決議2025年3月28日
-
(428)「春先は引越しの時期」?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月28日
-
大関と共同開発「ニッポンエール レモンにごり酒300ml瓶詰」新発売 JA全農2025年3月28日
-
愛媛県の林野火災被災者に共済金など早期支払い JA共済連2025年3月28日
-
県内最大級のねぎイベント! 「大分ねぎまつり2025」を開催 JA全農おおいた2025年3月28日
-
「好きがみつかるスポーツテスト」特設サイトをリニューアル 体力測定結果なしに診断 JA共済連2025年3月28日
-
毎月29日は「いい肉の日」限定セール開催 約360商品が特別価格 JAタウン2025年3月28日
-
粘り強く贈答品にも 天候によって形状が変わる「相模原のやまといも」 JA相模原市2025年3月28日
-
土浦れんこんカレー 県産れんこんと豚肉がゴロッと JA水郷つくば2025年3月28日
-
夏も冷涼な気候生かし 完熟ミニトマトで100%ジュース JA新いわて2025年3月28日
-
【中酪25年度事業計画】生乳需給変動対策に参加、離農加速受託戸数9600台も2025年3月28日
-
太陽光発電設備・蓄電池設備を活用 JA帯広大正で再エネ導入2025年3月28日
-
JA三井リース Frontier Innovations1号投資事業有限責任組合へ出資2025年3月28日
-
ウェブコンテンツ「社会のニーズに対応したソリューション」を公開 日本農薬2025年3月28日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(4月1日付)2025年3月28日
-
日本農学大会 4月5日に東京大学弥生講堂とオンライン配信 日本農学会2025年3月28日
-
茨城大 グリーンバイオテクノロジー研究センターを4月に開設 微生物研究で気候変動緩和・環境保全目指す2025年3月28日
-
冷凍技術とサプライチェーン強化で本格寿司を世界へ 農水省補助事業者に採択 デイブレイク2025年3月28日