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『地球環境の再生へ向けて』 −日本農芸化学会関東支部がシンポ− |
先ず各賞受賞者の講演内容について。功績賞の東工大生命理工・永井和夫氏が「生理活性物質を用いた免疫系及び骨代謝系細胞の分化と機能発現機構の解析」で、また技術賞のサッポロビール(株)・金田弘挙氏が「抗酸化製造法の展開―ビール品質劣化の理論的解明からその応用まで―」を、さらに奨励賞の東北大遺伝生体研究センター・永田祐二氏が「環境を汚染する有機塩素系農薬γーHCHの微生物代謝系の解明」で、それぞれ解説した。 その中で田村東大名誉教授は、アジアの多くの発展途上国において爆発的な人口増加、極度の貧困、食糧不足が深刻化しつつあり、それらの事柄がいずれの地域においても森林の乱伐や焼き畑等を通じて、絶えず陸域生態系の崩壊を促進しているとしながら、農学者は「これらの地域における劣悪環境の修復・再生を目標として実験活動を行う場合には、常に食糧問題、貧困問題等をも視野に入れつつ、複合的かつ体系的な取り組みを行うことが求められる」、と結んでいる。 |
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