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非農耕地分野で合弁会社を設立
5年後の売上高16億円を目指す

−アルファス(R&H・三洋貿易)−

 

 ローム・アンド・ハース(R&H)・ジャパン(株)三洋貿易(株)は7月19日、非農耕地分野に限定した農薬などの関連資材を販売する合弁会社「アルファス(株)」を設立、R&H・ジャパン(株)は97年の農耕地分野に続き非農耕地分野でも直販ルートを確保したことになる。

 8月1日より営業を開始したアルファス(株)(浅野長義社長=東京都千代田区内神田3−3−4 全農薬ビル)の資本金は3000万円。R&H・ジャパン(株)85%、三洋貿易(株)15%の出資比率となっており、総勢9名の陣容でスタートした。

 これまでの経過を見ると、まず三洋貿易(株)は97年4月に全額出資で農耕地分野の農薬販売会社「アグリード(株)」を設立、同年10月にはR&H・ジャパン(株)が60%(現在は85%)の株式を取得し合弁会社として新たなスタートを切り、直接販売が開始された。もともと農耕地分野と非農耕地分野の市場は、その性格を大きく異にしている。両社ではアグリード(株)と完全に分離し、非農耕地分野専門の直接販売会社を設立することで、より重厚に顧客ニーズに対応するとともに、販売力の一層の強化をはかりたい考え。

 取り扱い製品をみると、先ず除草剤では新会社の主力製品である『カーブ水和剤』が挙げられる。芝の有害雑草であるスズメノカタビラに対し優れた効果を発揮する土壌処理型の除草剤。また、来春からは『バイザー水和剤』、『クサゴーン水和剤』が上市される。
 殺菌剤では、サビ病・葉枯病・ダラースポットに優れた効果を示し好評を博す『ラリー水和剤』、赤焼病・藻に卓効の『ゴーレット水和剤』、ダラースポット・葉枯病に優れた効果を示し、しかも散布適期幅の広い『アグディー水和剤』がある。

 さらに、肥料・土壌改良剤他では、微量要素・キレート鉄入り液状複合肥料『アグリプレックス4X』、浸透効果を持つ土壌改良剤『ペネターフ』、ミズゴケ100%の粒状ピートモスの『リューピーG』、板状排水材『テラフロー』、芝用着色剤『彩』、微生物利用型サッチ分解剤(地域限定販売)『アニメトリン』、活力剤(同)『DY酵素』など多彩。

 この分野の市場は約150億円と見られている。新会社アルファス(株)の現在の売上高は8億円強となっており、来春からの除草剤2種および、その後の殺虫剤等を加え、さらに肥料・資材の導入も含め、ほぼ5年後に年間売上高を倍増の16億円強を目指している。

 《浅野社長の談話》
 このゴルフ場を中心とする非農耕地分野は、非常に厳しい環境にあるが、新しい発想によっては、まだまだ顧客ニーズに対応するビジネス展開ができるのではないか。高齢化社会、若い人たちの健康管理、更に環境整備の観点といったことからも、もっともっと緑化事業が拡大してくるのではないか、と大いに期待している。

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