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バイエルグループの上半期実績拡大で
通年見通しに強い自信

 

 独・バイエル社はこのほど、バイエルグループ(世界)の2000年上半期実績(1月〜6月)を発表した。

 それによると、売上高及び営業利益とも著しい伸びを示し、継続事業ベースの売上(1999年に分離したアグファーゲバルト・グループ、およびダイスター、エルトエールヘミーの売上高を除外したもの)は前年同期比22%増の148億ユーロとなり、営業利益は31%増の20億ユーロに達した。
 この周辺について、社長のマンフレッド・シュナイダー氏は「業績の拡大基調は持続しており、4つの事業部門すべてと全地域の売上が2桁の伸びを示したことで、2000年通年の業績についても極めて楽観している。売上高、利益ともに2桁の伸びが達成できるであろう。特に医薬品事業部が成長の原動力になると見込まれ、当社の製品に対する需要が高まっていることから考え、この部門はさらに成長する余地が有る」とコメントしている。

 バイエルの好業績をもたらした要因としては、世界の経済環境が追い風になったことがあげられる。米国やアジアの堅調な需要に加えドイツを含む欧州経済の回復が、上半期の業績に寄与した。グループ全体の純利益は10億ユーロに達したが、1999年の利益を大きく押し上げたアグファの株式公開という要因を除外しても、継続事業ベースの純利益は40%増加した。

 この好業績には、医療用医薬品事業の売上が23%増加したことが大きく寄与している。主力製品である広範囲経口抗菌剤「シプロキサン」や高血圧症・狭心症治療薬「アダラート」の売上が再び大幅に増加したほか、高コレステロール血症治療薬「バイコール」の売上は倍近くに拡大した。一方、大きな潜在力があると期待されている呼吸器系抗生物質「アベロックス」も、売上が急速に伸びている。

 なお、農業関連製品事業部門の売上は20%増の21億ユーロとなったが、営業利益は17%増の4億8700万ユーロだった。農薬事業の伸び率は21%で、引き続き市場シェアを拡大している。農業関連製品事業部門の売上利益率は23%で、当業界では最も収益性が高い水準に有る。


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