除草剤耐性トウモロコシでライセンス契約を発表 |
本契約は、ダウ・アグロサイエンスにトウモロコシの除草剤耐性形質の販売権とサブライセンス権を供与し、BASFの除草剤耐性作物に関する技術とダウ・アグロサイエンスの害虫抵抗性形質及び高収穫性ハイブリット開発技術とを結合させたもの。これら高性能トウモロコシ品種の販売は、より農家の生産選択肢をアップさせることになる。 また、BASFの除草剤耐性作物グローバル・ディレクター、スコット・ガディス氏は「この技術を多くの種子メーカーが入手できることにより、栽培家がその地域で最適化したハイブリットを入手でき、長期間にわたり広範囲の雑草を防除するクリアフィールド除草剤と共に、農家の生産性を一段と高めることになる」、と強調している。 ダウ・アグロサイエンスでは、子会社のマイコジェン・シーズ事業部を通じて販売しているトウモロコシのハイブリッドにおいて、既にこの形質の販売を行っている。今回のライセンス契約により、同社は生産とその形質販売子会社であるAATを通じて、その他の種子会社への技術サブライセンスが可能となった。 米国のライトニング*やラテン・アメリカでのオンデューテイ*といった除草剤はクリアフィールド生産システムの一部。これらの除草剤は植物にはあり、哺乳類、鳥類、魚類、昆虫にはない酵素に作用するもので、この選択性は面積当たりの低い使用量で環境に負荷を与えず、これら除草剤に際立った雑草防除が行える。 クリアフィールド除草剤は発芽後の雑草だけでなく、栽培シーズンを通じて広葉及びイネ科雑草防除効果を持続する利点があり、農家は除草剤施用量を削減できることになる。 なお、今回の両社の契約にはグローバルなライセンス権の適用が要されるが、当面は北米と西半球に集中してBASFの形質システムを市場化していく計画だ。 |