日本農薬(株)(大内脩吉社長=東京都中央区日本橋1ー2ー5)は9月26日、『環境報告書(2000年版)』を発行・公表した。当該報告書の発行・公表は、国内農薬専業メーカーとしては初の試み。環境白書に、〃環境経営〃という言葉が登場して久しく、今後、各企業の取り組みが注目される。
日本農薬(株)は昨年9月、日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC)に加入し、現在、レスポンシブル・ケア(RC)活動を鋭意推進しているが、今回の環境報告書の発行・公表もそのRC活動の一環。同社ではこれを契機に、関係者・関係機関はもとより、ユーザー及び一般市民の方々とのコミュニケーションをより一層充実させていく方針だ。
『環境報告書(2000年版)』では、同社の環境対策や環境実態、また企業としての環境問題に対する取り組み姿勢を紹介するとともに、農薬の有用性や安全性、そしてそれに見合った同社製品の一部についても紹介している。
さらに環境報告書では、同社の環境対策やその姿勢を理解していくとともに、強ち環境負荷が大きいと誤解されがちな農薬が、いかに厳しい安全性評価を経て製品化されているかについての理解も深めていく形式となっている。
同社では、「環境の世紀」21世紀における地球環境問題と食糧問題の解決に向け、総合農薬メーカーとして、今後ともその社会的使命を果たしていくことにしている。この中で、日本農薬(株)の今回の取り組みに対して、業界各社がどう動いてくるかが注目される。
[問い合わせ先]
総務広報部(高津)電話03-3274-3374・環境安全部(鈴木)電話03-3274-1887まで。
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