同社の主力事業である農林業用機械部門では、3年ぶりの米の豊作が予想されているが、米価の低迷や減反政策の強化等に加え、景気停滞による農業外収入の減少もあり農家の設備投資意欲は減退しており、市場を巡る企業間競争は引き続き激しさを加えている。こうした情勢下にあって同社は、国内では主力製品である動力噴霧機をはじめとした新製品を発売し、全国規模の販売キャンペーンを展開することによって需要の喚起に努めてきた。一方、輸出では欧州通貨のユーロに対して急激な円高が進展するなど、きわめて厳しい環境下にあったが、新たな海外販路の開拓と販売の拡大に取り組んできた。
また、グループ全体として生産・販売体制の統合などによって経営効率の向上と原価低減に取り組んできた。
この結果、連結売上高は、28.106百万円(前期比0.5%増)と前期並だったが、連結経常利益は850百万円(前期比29.1%増)、連結当期純利益は411百万円(前期比76.1%増)と増加した。
|