県単位のきめ細かなアプローチを 2005年の売上目標は330億円 −日本バイエルアグロケム− |
日本バイエルアグロケム(株)(東京都港区高輪4−10−8)のローレンス・ユー社長は11月30日、東京都千代田区大手町のアーバンネット大手町ビルにおいて記者会見し、事業内容及び今後の戦略を明らかにした。公式に、報道関係にその姿を見せたのは初めて。 世界的な総合化学・ヘルスケアグループのバイエルは、日本において現在10社のグループ会社を擁し、多岐にわたる事業を精力的に展開している。今回の記者会見は、事業グループごとに行っている戦略披露の一連のもので、ユー社長らしい熱気に溢れた会見となった。
記者会見席上、ユー社長は今後の進路を「直販あるいは間接、系統あるいは商系ルートにかかわらず、均一なサービスの提供」を強調、また「都道府県ごとのきめ細かなアプローチを通じ、流通を強化する」と力説した。その他では、開発における「プロジェクト・マネジメント」方式、管理におけるEコマースの導入が注目される。 なお、同社はこのほどバイエル会(常任理事会)を解散した。卸流通の再構築に狙いがあり、戦略的には個別取引契約、戦術的には個別品目契約へのシフトであるが、この背景として「要因の一つに、市況品目対策があったのではないか」(業界評)、があげられている。いずれにしても、時流に乗った的確な判断ではないか。ユー社長の、今後の「舵取り」が期待される。 |