トップページにもどる 農業協同組合新聞 社団法人農協協会 農協・関連企業名鑑


最先端ピレスロイドを製造 ダウとケミノヴァで合弁会社設立

 ダウ・アグロサイエンスLLC(社長兼CEO:C・フィッシャー、本社:米国インディアナ州)とケミノヴァA/S(本社:デンマーク、レムビグ)は12月13日、折半出資の合弁会社を設立し最先端ピレスロイド殺虫剤の登録と販売を行うと発表した。

 スイス・チューリッヒに設立される新会社「ピテック・ケミカルズGmbH」は、既存のピレスロイド殺虫剤よりはるかに低い使用率で優れた効果を発揮する製品を開発し、先ず、作物に被害を与える害虫を対象に市場投入していく。ピレスロイド殺虫剤の世界での市場規模は15億米ドルに及んでいる。
 ピテック・ケミカルズが開発する製品は、2003年に米国市場に導入された後、2004年にも世界市場で発売される予定だが、今回の合弁企業設立に関する詳細な条件等については、何も発表されていない。
 これらの周辺について、ダウ・アグロサイエンスのグローバル・リーダー、スタン・ハウエルは「新会社は既存のピレスロイドより、はるかに活性度の高い製品を市場に導入することで、膨大な戦略的、商業的価値を創出する。ダウでは、スピノサドなどの主要殺虫剤に最先端ピレスロイドを加えることで、効果や機能の異なる様々な製品を顧客に提供できる」、と述べている。

 一方、ケミノヴァA/Sのマネージング・ディレクター、ビヨン・アルビナスは「新会社設立にともなって当社の提供製品が拡大し、植物保護分野におけるリーダーとしての立場を明確に打ち出すことができる。ケミノヴァでは、多種多様な植物保護製品を製造し、世界市場で販売していく決意だ」、と力強く語っている。
 ダウ・アグロサイエンスはザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの100%出資子会社。世界50カ国以上で約6,000人の従業員がおり、世界市場における売上高は20億ドル。また、ケミノヴァA/Sは植物保護製品を中心に精製化学製品の製造と販売を行う。年商は約25億デンマーククローネで、そのうちの99%は世界100カ国以上への輸出となっている。社員数は国内900人、海外550人。



農協・関連企業名鑑 社団法人農協協会 農業協同組合新聞 トップページにもどる

農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp