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第2回「新米の食味維持システム」公開実験を開催
−(株)東洋精米機製作所−

食味維持システムの公開実験(上)

 (株)東洋精米機製作所では、平成12年12月14日和歌山本社工場2階 において、第2回「新米の食味維持システム」公開実験を開催した。

 この公開実験では、第1回公開実験時に様々な方法で保管した試料米9種類を取り出し、重量・水分値・味度などのデータを記録するとともに、これらを試食することによって「エコグリーンカプセル」の食味維持性能や保管試料米(玄米・精白米・BG無洗米)の状態を検証するというものだ。

 公開実験当日、立会人・オブザーバーほか多数の報道陣が見守る中、エコグリーンカプセルの扉が開かれ、昨年の第1回公開実験で封印保管した玄米・精白米・BG無洗米が1年ぶりに出庫された。

 この後、これらの試料米は、第1回公開実験にて常温保管した試料米や他社保管倉庫で保管された試料米とともに、東洋精米機製作所社員まで含めた完全目隠し状態で試食され、立会人・オブザーバーほか取材陣も含め、総勢33名による厳正な食味評価を受けた。

 試食総合評価では1位エコグリーンカプセル玄米、2位エコグリーンカプセルBG無洗米、3位他社保管3玄米、4位常温保管玄米となるとともに、重量の増減や水分変化、味度の変化においてもエコグリーンカプセルが最も優れた結果を示した。

 本公開実験の総評で同社の雑賀慶二社長は、「エコグリーンカプセルの食味維持性能は期間が経過するほど顕著になってくる。来年、再来年の方がもっと差が付くのではないか」と述べるとともに、「この装置は太陽電池で作動するためランニングコストが安く、CO2を発生しないため環境保護効果も高い」などのメリットを強調した。

 また「エコグリーンカプセルが大規模保管に対応できるのか」という質問に対して、「技術的には問題なく対応できる。今後もうすこし規模を大きくしたパイロット・プラント的な実験が必要になってきた」と語り、次なる展望を強調した。



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