21世紀は農業・環境の時代 『ろまん報農』(第21号)発刊なる −報農後援会− |
報農後援会(佐藤仁彦会長)の『ろまん報農』(第21号)が、このほど発刊された。平成2年(1990年)に結成された任意団体の「報農後援会」だが、21世紀は農業・環境の時代とした上で、〃その一翼を担うのは植物保護関連分野であり、「報農」を発揮するに相応しい場〃、と意欲を見せる。 『ろまん報農』(第21号)では、先ず岐阜大学農学部の桜井宏紀氏が『21世紀の農学と植物保護』のタイトルで寄稿文を寄せ、21世紀の最大の課題は「地球環境保全」、「食糧危機」、「エネルギー危機」の諸問題の解決であり、これらは緊密に連動しており、植物保護についても環境問題を含めた総合的なアプローチが必要としている。 また、明治大学農学部の米山勝美氏は『南米紀行ー人と緑ー』(チリー、アルゼンチン編)を報告、チリーとアルゼンチンの乾燥地帯を巡り、「水と緑を人々がいかに大切にしているかをしみじみと感じた。水あればこそ植物が育ち、植物の緑があればこそ人は安らぎが得られる。農業は人間の糧を作り出すだけでなく、その緑の景観は人の心に安らぎを与える」、と結んでいる。 さらに、『第21号』では先に行われた『第15回報農会シンポジウム』(平成12年9月29日開催)の講演要旨等を一挙に掲載している。永久保存したい当日のテキスト(B5判63頁)が若干残っており、ご希望の方は報農会事務局(※)まで申込みを頂きたい。 なお、第16回報農会シンポジウム『植物保護ハイビジョンー2001』は平成13年9月28日(金)、「北とぴあ」つつじホール(東京都北区王子1ー11ー1)で行われる予定。 |