数量・金額とも減少に歯止め掛からず 平成12年度非農耕地の農薬販売実績 −緑の安全推進協会− |
(社)緑の安全推進協会(梶原敏宏会長=東京都中央区日本橋室町1−9−10)は1月11日、『平成12年度非農耕地における農薬販売実績』(平成11年10月〜平成12年9月、報告会社47社)を発表した。それによると、販売数量は前年比91.7%、販売金額は同91.8%となった。 先ず、当年度の天候等の推移から。当年度の天候は暖冬で始まり、梅雨入りは平年並みであったが、東日本の梅雨明けは早く、西日本は小雨・高温・乾燥で推移し、夏は全国的に真夏日が多かった。また、台風は少なかったが、局地的に豪雨に見舞われた地方もあった。さらに、病害虫の発生は一部で多発生した所があったが、総じて平年並みであった。 このような状況の中で、12年度の販売実績は、数量が9,599t・klで前年比▲871t・kl減(▲8.3%)、金額が231億3,500万円で前年比▲20億6,600万円減少(▲8.2%)した。前年比・剤型別では、除草剤の数量▲516t・kl、金額▲17億8,300万円の落ち込みが特に大きい。 当年度も、除草剤の非農耕地における無登録農薬の流入や、各分野へ農耕地品の適用外使用が見られ、「メーカー出荷数量と実使用数量との乖離が増大しているものと推測される」((社)緑の安全推進協会事務局)、としている。 |
資料:(社)緑の安全推進協会 |