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ビタミンA不足を解消する『ゴールデンライス』のテストを開始
国際稲作研究所、ロックフェラー財団、シンジェンタが合同発表

 国際稲作研究所(IRRI、フィリピン・ロスバニョス)、ロックフェラー財団及びシンジェンタは1月22日、国際稲作研究所において『ゴールデンライス』のテストを開始したと発表した。

 ベータカロチンやその他のカロチノイドを含む遺伝子組み換えイネ『ゴールデンライス』のサンプルが国際稲作研究所に提供されたもので、これを受けIRRIの研究者たちは、ビタミンA不足を克服する『ゴールデンライス』の安全性と利用法を研究する国際的プログラムの一環となる研究を開始する。

 ビタミンA不足は、年間50万人に上る治療不可能な失明と、100万から200万人の死亡の原因となっている、と言われている。
 『ゴールデンライス』がヨーロッパからIRRIへの提供が可能となった背景にはシンジェンタ、バイエル、モンサント、オリノバ、ゼネカ モーゲンの各社が、知的所有権に関する寄付を行ったことが挙げられる。これら企業は、『ゴールデンライス』の研究に用いられた技術に関するライセンスを無償で提供した。

 今後もアジアの開発途上国において研究が進み、各国の法的要件を満たせば、『ゴールデンライス』が開発途上国において、人道的な目的で使用される場合は、無料で利用できるようになる。
 『ゴールデンライス』は、ビタミンAの前駆物質であるベータカロチンとその他のカロチノイドを含む遺伝子組み換えイネで、ビタミンA不足を解消することができる。また、発明者はスイス連邦工科大学のインゴ・ポトリカス教授と、ドイツ・フライブルグ大学のペーター・ベイヤー教授の二人。




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