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数量、金額ともに減少
2月度農薬出荷概況

― 農薬工業会 ―

 農薬工業会(村田利和会長)は4月11日、『平成13年2月度農薬出荷概況』を公表した。
 それによると、2月度累計では出荷数量10万4,000t(前年比5,000t減、95.5%)、出荷金額1,434億円(前年比28億円減、98.1%)で、数量ではやや、金額ではわずかに減少した。
 新年度のスタート(10月〜12月)にあたっては、まずまずの立ちあげとなったが、この1月〜2月に入り水稲用殺虫殺菌混合剤、水稲用除草剤を除き苦戦を強いられている。果樹、野菜においては、「当用買いにシフトしつつあるのではないか」(業界関係者)、といった見方もある。
 この中で、平成9年度からの5カ年間の年次推移を見ると、平成10年の減反強化以降、数量では減少傾向が続いているが、金額ではほぼ横這い傾向で推移している。数量の減少は、水稲での1キロ剤、フロアブル剤などによる軽量化及び箱処理用混合剤の普及などが大きく影響している。
 使用分野別での前年比増減では、水稲の金額(102.7%)のみがやや増加した。果樹、野菜、その他、分類ナシは4%〜8.2%の幅で減少している(表1)。
 次に、種別での前年比増減では混合剤、除草剤が数量では前年並み、金額ではやや増加したが、その他の種別では数量、金額ともに減少した(表2)。

表1
使用分野
数量(千トン)
金額(億円)
12年
13年
率(%)
12年
13年
率(%)
水稲
50
48
-1
97.3
552
567
15
102.7
果樹
14
14
-
98.8
260
248
-12
95.5
野菜
36
34
-3
92.2
484
465
-19
96.0
その他
7
6
-1
92.2
128
120
-8
93.6
分類なし
3
3
-
96.7
38
35
-3
91.8
合計
109
104
-5
95.5
1,462
1,434
-28
98.1


表2
種別 数量(千トン) 金額(億円)
12年 13年 率(%) 12年 13年 率(%)
殺虫剤
41
39
-2
94.8
429
404
-25
94.2
殺菌剤
27
24
-3
89.6
390
377
-13
96.6
混合剤
12
12
-
100.0
139
142
4
102.7
除草剤
27
28
-
100.2
466
476
10
102.1
植調剤
3
3
-
96.7
38
35
-3
91.8
合計
109
104
-5
95.5
1,462
1,434
-28
98.1



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