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(株)佐竹製作所が社名変更
新社名 株式会社 サタケに

佐竹 利子氏
佐竹 利子 代表
 株式会社 佐竹製作所(本社=東広島市西条西本町2−30:佐竹利子代表)では、創業以来慣れ親しんできた社名を、5月1日より、「株式会社 サタケ」に変更し、21世紀の新たなスタートを切ることになった。
 この発表は、業界関連報道各社との意見・情報交換の場を定期的に持つことを意図した、サタケ主催の「第一回定期懇談会」(4月27日、カナダ大使館ビルのシティクラブ・オブ・東京で開催)の席上で明らかにされたものだ。
 この会合には、佐竹利子代表をはじめ、福森副社長、古賀取締役等が出席し、・社名変更・事業体制と新たな施策・業績報告と当期目標・佐竹利子代表等の博士号授与・特許訴訟について等の報告と説明がなされた。
 同社は、米麦をはじめとしたトータルテクノロジーの食品産業総合企業であり、日本はもとより、世界140ケ国と取引のある業界の最大手企業だ。
 これまでの顧客に対するサービス、新たな顧客に対するサービスをさらに充実させるため、同社は新社名のもと「お客様第一主義」を、さらに徹底させていく方針だ。

福森 武氏
福森 武 副社長
 同社は昨年3月、従来の営業所を統廃合し、全国に7支店を設け(北海道、東北、関東、中部、関西、中四国、九州)機能強化と充実を図った。多数の技術者を営業部門に配属し、技術に精通したレベルの高い提案や問題解決、質の高いサービスが365日24時間提供出来る体制と、部品の即納体制を整えた。
 新しいサービスとしては、「全国精米工場巡回診断」を無料で展開している。同社の技術者とサービス担当者、営業担当者の三者がチームを組んで、各精米工場を回り精米の品質チェックや、とう精管理のノウハウをアドバイスしたり、食味向上や衛生管理、生産コストの低減等あらゆる相談に応じている。

 平成12年度の業績は(平成12年3月から13年2月)売上高430億円、税引前利益17億円程度になる模様だ。平成13年度の売上は、500億円を目標にしているが、精米部門のNTWPの評判が高く、プラント、調整機、海外の各部門も出足好調で、大幅な売上増が見込まれている。
 博士号に関しては、去る4月24日、広島大学より佐竹利子代表に、名誉博士号が授与された。授与理由は、「農業機械分野、特に米麦の調整加工機械分野の発展に大きく貢献すると共に、地域社会の振興に寄与し、(財団法人サタケ技術振興財団)及び(財団法人広島大学後援会)を通じて、広島大学の教育研究活動の支援、国際交流の発展に尽力した」ことによるもの。
 サタケでは、これで2代利彦氏、3代覚氏、4代利子氏と歴代の経営者が名誉博士号や博士号を授与されたことになる。またこの3月には副社長の福森武氏が岡山大学から農学博士号を、食味研究室長の三上隆司氏が広島大学から工学博士号が授与されている。

 「技術のサタケ」の伝統を継承しつつ、「お客様第一主義」を掲げ新世紀に挑戦するサタケの活躍に期待したい。なお先般の洗い米特許に関する東京高裁の判決を不服とし、サタケでは最高裁に上告の手続きを済ませている。



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