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永遠の実りを願って
北興化学が50年史を刊行

― 北興化学工業 ―

山本 佳彦氏
代表取締役社長
山本 佳彦 氏
 50回春を待ちこがれ 実りのために 無数の人びとが耕し続けた
 いま地の底から力が溢れ 河が流れて光に満ち
 空 わたしの前にひろがる
 道 わたしたちの前に拓かれる
 北興化学工業(株)(山本佳彦社長=東京都中央区日本橋本石町4−4−20)はこのほど、創立50周年を記念し『ホクコー50年史』(編纂:50年史編纂委員会(注)=千葉馨委員長、制作:(株)新制作社)を刊行した。20世紀の最終年という、“区切りの年”に相応しい社史となった。
 北興化学工業(株)は、昭和25年(1950)2月27日、野村鉱業(株)の製薬部門から独立し、旧野村財閥のなかで唯一の化学会社として誕生している。
 以降、同社はこの半世紀にわたり、第2次世界大戦後の深刻な食糧難の時代にあって、食料の安定供給に社会的使命感をもって取り組み、植物防疫を通じて農業の生産性向上に大きく貢献してきた。
 しかし、その道程は決して平坦なものではなく、幾多の困難を克服するとともに、その経験を十二分に生かして試練を乗り越え、現在に至っている。
 同社の、この50年の売上高の推移は棒グラフに示した通りだが、着実に売上高を伸ばしているものの、苦難を噛みしめた時代も伺うことができる。この背景下、最近では農薬以外ファインケミカル部門の伸長が特筆できよう。
商品写真
主要製品
 一方、同社社員数の推移を見ると、創立時の37名はともかくも、昭和45年の861名をピークとしてある程度の増減はあるものの、ほぼ安定的に推移し、平成12年11月末では741名となっている。ここらあたり、“人材”を大切にする同社の姿が浮き彫りとなっている。
 前述した「50回春をまちこがれ・・・・」の詩は、農文教の子会社「(株)新制作社」の福澤威氏が詠んだ。この詩は『ホクコー30年史』(昭和56年)、『ホクコー40年史』(平成3年)にも使用されているが、生き生きとしたリズム感が素晴らしい。同社の社章(札幌電通(株)・ラジオ部長の滝沢充雄氏制作)である“双葉”のマークと同調しているのである。
 (注)50年史編纂委員会▽委員長=千葉馨▽委員=嘉数久、木下傳▽事務局長=川瀬洋一▽編集担当=小西正泰、高橋利隆

グラフ



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