(株)丸山製作所(代表取締役社長=内山治男氏)では、5月15日平成13年9月期の中間決算短信を発表した。それによると、同社の主力事業である農林業用機械部門は、米価の低迷、減反強化、輸入農産物の増加、景気停滞による農外収入の減少等の影響で、農家の設備投資意欲は減退しており、市場を巡る激しい企業間競争のさなかに置かれている。
こうした情勢の下、同社は国内では、顧客のニーズに適合した新製品を発売するとともに、販売組織を再編成し、積極的な販売活動を展開することにより、需要の喚起に努めてきた。一方、輸出では、新たな海外販路の開拓と拡大に取り組んできた。
しかしながら、国内市場の低迷と、期初におけるユーロ安の影響により、国内外の売上高がともに伸び悩んだ為、連結売上高は12.255百万円となった。
利益面では、当期からの「退職給付に係わる会計基準」適用に伴う積立不足額2.407百万円の費用処理(処理年数15年)等により、連結経常利益は77百万円となり、投資有価証券の減損処理等によって連結中間純損失は276百万円となった。
<部門別の売上状況>
1.農林業用機械部門
国内では、小型防除機の新製品を発売して販売の強化に努めた結果、小型防除機は増加したが、高性能防除機と刈払機は減少した。また輸出では、刈払機が主な仕向け先であるヨーロッパにおいて期初のユーロ安の影響を受け、ほぼ半減となったため、国内外の農林業用機械部門の売上高合計は9.142百万円となった。
2.工業用機械部門
国内では、設備投資が堅調な中にあって回復傾向を持続している。一方、輸出では、小型高性能ポンプの新製品を発売し、販売の拡大に努めた結果、国内外の売上高合計は1.573百万円となった。
3.その他の機械部門
消防機械を主な内容とする、その他の機械部門の売上高合計は、1.387百万円となった。
4.不動産賃貸他
不動産賃貸他の売上高は、152百万円となった。
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