ノバルティス アグロ(株)(デニス・ターディ社長)は6月29日、世界をリードするアグリビジネス専門企業シンジェンタの日本法人、「シンジェンタ ジャパン(株)」が7月1日に発進すると、正式に発表した。新時代の到来を予感させる、農薬企業が誕生する。
「シンジェンタ ジャパン(株)」は、ノバルティス アグロ(株)とゼネカ(株)の合併によるもので、本社は東京都中央区晴海におかれ、社長にはデニス・ターディ氏が就任。資本金4億7,500万円。シンジェンタAG(スイス・100%)が株主となる。
業務の執行体制を見ると、デニス・ターディ社長をはじめ、古藤修開発本部長、村田興文クロッププロテクション営業本部長、大伴秀郎マーケティング部長らが光っている。この中で、村田氏は、その「創造力」がかわれての抜擢と見られ、どのような営業及び流通戦略で臨むかが注目される。
社長に就任するデニス・ターディ氏は、新会社の理念として「シンジェンタ ジャパンは、ノバルティスとゼネカの幅広い製品と技術力、市場に密着したマーケティング力、製品開発力など、両社が培ってきた経験を結集し、より豊かな日本の農業の実現に向けて努力を重ねていく」、と語っている。
新会社は、「世界の英知を、日本の農へ。」をスローガンに、世界レベルの先端技術で日本の農業に貢献できるよう、全社員が心をひとつにして取り組んでいく方針だ。
シンジェンタは、世界をリードするアグリビジネス企業として、2000年11月13日に設立された。農薬分野では世界第1位、高付加価値種子分野では世界第3位にランキングされる。2000年度の売上高は、約69億ドル(約7,370億円)で、世界50カ国以上で事業を展開し、2万人を超える従業員を擁している。
なお、新会社発足の記者会見は、7月下旬に開催される模様。