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アグリビジネス業界ニュース

「歴史の底流」とは何か
創業60周年でパーティ

― 日本バイエルアグロケム ―

ローレンス ユー社長
ローレンス ユー
社長
 日本バイエルアグロケム(株)(ローレンス ユー社長、本社:東京都港区)は7月9日、ホテルオークラにおいて『創業60周年記念パーティー』を開催した。同社が、日本農業の発展及び食糧生産に貢献してきたことは高く評価され、更なる飛躍が期待されている。
 1941年(昭和16年)1月8日、日本バイエルアグロケム(株)の前身である日本特殊農薬製造(株)はIG・ファーベン社との資本技術提携(資本金:100万円)により設立された。日特農の前身は三栄商店、さらにその母体は館野商店であった。
 同社の製品構成を見ると、歴史的にも、今日的に見ても素晴らしいものがある。詳細については、本紙(6月20日号、第1820号)及びホームページをご覧いただきたい。この中で、結城中央研究所から産出された第一号製品「アドマイヤー」について一つエピソードを残すと、生物研究を担当した人が自分の愛犬の名を「アドマイヤー」としたもので、極めて感慨深いものがある。
 記念パーティー冒頭ローレンス ユー社長は、この8月で退任する(取締役として続投)館野浩一代表取締役会長に触れ「今日までのご指導、厚い友情に対して心から御礼申し上げます。今後ともかわらぬご指導、友情を宜しくお願いたします」、と挨拶。
クレデーン氏
独バイエル
クレデーン氏
館野会長
あいさつする
館野会長
山本会長
農薬工業会
山本会長
松田社長
(株)和農
松田社長
 
 また、独バイエルのヨッヘン・ウルフ農薬事業本部長にかわりクヌート・クレデーン氏が館野会長の功績及び60周年を讃えた。数々のエピソードを交えてのスピーチで、大いに小宴を盛り上げた。さらに同氏は、1941年が日本のバイエルにとって大変重要な年となったことを挙げ、60年は「信頼おけるパートナーに恵まれたこと」だとした。
 一方、館野会長は、「農薬事業は前途多難であるが、これまでの60年にかわらないそれ以上のご愛顧をお願いしたい」と語った。その中で館野会長は、「歴史はその底流にあるものだけを引き継ぎ、不要なものや感情等を捨て去り、淘汰するものではないかと思います」と結んでいる。
 密度高く深く耕された土壌の旧日特農時代のベース、世界的企業の豊富な経験を取り込んだこと、さらにリーディングカンパニーになろうとした気持ちそのもの、これらが「歴史の底流」であり、次なる飛躍の源だとした。日特農の路線は、我々の模範となる。
 さらに、乾杯の音頭をとった山本佳彦農薬工業会会長は、「日本バイエルアグロケム(株)は、我々の農薬業界にあり、日特農として研究開発、製造、販売にわたり一貫性があり、我々のリーダーであった」と賛辞を述べた。
なお、締めを卸代表として和歌山県・(株)和農の松田信彦社長が英語で行い、「日本バイエルアグロケム(株)の、更なる発展を期待する」と結んでいる。
会場内 会場内
会場にはJA全農からも 非常に仲が良さそう


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