| |||
アグリビジネス業界ニュース |
「歴史の底流」とは何か 創業60周年でパーティ ― 日本バイエルアグロケム ― |
1941年(昭和16年)1月8日、日本バイエルアグロケム(株)の前身である日本特殊農薬製造(株)はIG・ファーベン社との資本技術提携(資本金:100万円)により設立された。日特農の前身は三栄商店、さらにその母体は館野商店であった。 同社の製品構成を見ると、歴史的にも、今日的に見ても素晴らしいものがある。詳細については、本紙(6月20日号、第1820号)及びホームページをご覧いただきたい。この中で、結城中央研究所から産出された第一号製品「アドマイヤー」について一つエピソードを残すと、生物研究を担当した人が自分の愛犬の名を「アドマイヤー」としたもので、極めて感慨深いものがある。 記念パーティー冒頭ローレンス ユー社長は、この8月で退任する(取締役として続投)館野浩一代表取締役会長に触れ「今日までのご指導、厚い友情に対して心から御礼申し上げます。今後ともかわらぬご指導、友情を宜しくお願いたします」、と挨拶。
一方、館野会長は、「農薬事業は前途多難であるが、これまでの60年にかわらないそれ以上のご愛顧をお願いしたい」と語った。その中で館野会長は、「歴史はその底流にあるものだけを引き継ぎ、不要なものや感情等を捨て去り、淘汰するものではないかと思います」と結んでいる。 密度高く深く耕された土壌の旧日特農時代のベース、世界的企業の豊富な経験を取り込んだこと、さらにリーディングカンパニーになろうとした気持ちそのもの、これらが「歴史の底流」であり、次なる飛躍の源だとした。日特農の路線は、我々の模範となる。 さらに、乾杯の音頭をとった山本佳彦農薬工業会会長は、「日本バイエルアグロケム(株)は、我々の農薬業界にあり、日特農として研究開発、製造、販売にわたり一貫性があり、我々のリーダーであった」と賛辞を述べた。 なお、締めを卸代表として和歌山県・(株)和農の松田信彦社長が英語で行い、「日本バイエルアグロケム(株)の、更なる発展を期待する」と結んでいる。
|