農薬工業会(山本佳彦会長)はさきごろ、『平成13年5月度農薬出荷概況』を公表した。
それによると、5月度累計では出荷数量20万トン(前年比1万トン減、95.1%)、出荷金額2,691億円(同63億円減、97.7%)で数量ではやや、金額ではわずかに減少した。
これについて、平成9年度からの5カ年間の年次推移を見ると、平成10年の減反強化以降、数量では剤型の省力化や軽量化により減少(78〜88%)が続いているが、金額ではほぼ横這い(92〜94%)傾向で推移している(表1)。
これを使用分野別に見ると、水稲が数量(94.1%)、金額(97.3%)ともに大きく減少している他、果樹、野菜畑作、その他がともに減少している(表2)。
さらに、種別では、植調剤が金額でわずかに増加(102.8%)した他は全て減少し、特に殺菌剤が数量(87.7%)、金額(95.3%)ともに大きく減少した。いもち剤の落ち込みの影響が大きい(表3)。