日産化学工業（株）は８月13日、丸紅（株）他との合弁企業である日産丸紅商事（株）（本社：東京都千代田区、資本金３億円）が、８月末に実施する第三者割当増資を全額引き受け、同社を子会社化（増資後の日産出資比率59.2％）する方針を決定したと発表した。
これにより日産丸紅商事（株）は、本年10月１日から「日産アグリ（株）」の社名となる。同社では肥料事業部門において、製造と販売が一体化した事業会社へ統合再編することを目指し検討を重ねてきたが、今回の措置により肥料事業に求心力を得ることになる。
具体的措置を見ると、本年10月１日に、同社の肥料事業部門並びに現状100％出資の肥料生産子会社である関西日産化学（株）を日産丸紅商事（株）の肥料販売部門と統合し、以降「日産アグリ（株）」として肥料の事業展開を推進していく。
また、現状100％出資子会社である北海道日産化学（株）については、同日付けで「日産アグリ（株）」の100％出資子会社とし、社名は北海道日産化学（株）のまま引き続き地域密着型の肥料の製造・販売子会社として、北海道を中心に従来通りの事業活動を継続していく。
社名変更後の「日産アグリ（株）」の概要を見ると、本社は現日産丸紅商事（株）所在地の東京都千代田区神田須田町１−23に置かれ、社長を引き続き高橋荘二氏が務める。資本金は９億7,900万円で、構成は日産化学工業（株）59.2％、丸紅（株）35.0％、その他5.8％となっている。従業員数約200名、年商約300億円。
