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アグリビジネス業界ニュース

主力剤伸び悩み減収、減益
カネマイトは海外への展開も

― アグロ カネショウ ―

 アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長)は8月10日、『平成13年12月期中間決算短信(非連結)』を公表した。それによると、売上高46億5,500万円(前年同期比7%減)、経常利益4億4,000万円(同48%減)、中間純利益2億1,600(同60%減)となった。
 同社では、果樹、野菜、花卉など園芸農家を中心に「技術普及を重視した農家直結の営業方針」を堅持し、需要の開拓と販売促進に努めたが、天候、病害虫の発生状況に伴う野菜、果樹用農薬需要の不振の結果、主力剤も影響を受け減収、減益となった。
 以下、製品別売上高の概況を見ると次の通り。
 先ず、害虫防除剤から。当中間期は、主剤の「カネマイトフロアブル」の伸び悩みが大きく、売上高は前年同期比6%(1億700万円)減少し、16億8,200万円となった。
 病害防除剤は、高温少雨の影響で病害の発生が少なく、また環境に安全な土壌消毒剤として脚光を浴びている「バスアミド微粒剤」が競争激化により伸び悩み、売上高は前年同期比4%(6,900万円)減少し、15億2,600万円となっている。
 また、除草剤については、水田の減反強化による需要の減少、非農耕地分野での競争激化により売上げが伸びず、売上高は前年同期比5%(4,700万円)減少し、9億2,800万円となった。
 その他では、全体として農薬需要低調のため売上高は前年同期比18%(1億1,600万円)減少し、5億1,800万円となっている。
 今後の見通しとしては、主力の「カネマイトフロアブル」について米国、欧州での登録申請を進めていることから期待され、また新線虫剤「AKD−3088」、ダニ剤、害虫防除剤など新剤開発に注目したい。設備投資では、福島及び直江津工場などに3億6,200万円を計画。
 期末見通しは、売上高82億円、経常利益4億6,000万円、純利益2億円を予想。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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