JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

アグリビジネス業界ニュース

数量でやや、金額でわずかに減少
7月度の農薬出荷概況
― 農薬工業会 ―

 農薬工業会(山本佳彦会長)は9月11日、『平成13年7月度農薬出荷概況』を発表した。
 それによると、7月度累計では出荷数量24万6000トン(前年比1万1000トン減、95.7%)、出荷金額3158億円(同41億円減、98.7%)となり数量ではやや、金額ではわずかに減少した。
 ただし、前年7月の単月比で見ると数量103.2%、金額108.6%と本年度は成長している。
 これを、平成9年度を基準(100%)として年次推移を見ると、数量では減少傾向が続いているが、金額では平成10年度以降はほぼ横這いで推移している。数量の減少は1キロ製剤、フロアブル剤などによる軽量化、及び箱処理用混合剤の普及などの影響が大きい(表1)。
 また、使用分野別で見ると、分類なしの金額(同103.0%)を除いて数量、金額ともに全て減少した。特に、水稲の数量(同94.8%)が大きく減少している(表2)。
表1 さらに、種別での前年比増減では、混合剤(同100.7%)、植調他(同103.0%)の金額が増加したほかは数量、金額ともに全て減少した。一部地域で水稲いもち病の発生が見られ、また、昨年に引き続き斑点米カメムシ類、果樹カメムシ類などの害虫発生が多い傾向であったが、本年の出荷は前年実績を下回った(表3)。 

表2
表3



農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp