(株)サタケでは、9月28日千代田区外神田の東京本社において記者懇談会を開催し、▽覚代表の一周忌について▽NTWPの現状について▽農業機械学会選書の発刊について▽新商品発表会の計画について、の4事項についての説明発表をした。
当日は佐竹利子代表、福森武副社長等、サタケの首脳陣が出席し、佐竹利子代表は4項目の概要を説明したが、とりわけ故佐竹覚代表の一周忌については、「早いもので、覚代表が亡くなり11月13日で1年になるが、その日を迎えることが怖い気持ちでいる。私にとっては、最愛の人生の伴侶であり、社員にとっては優れた経営者であった。前代表の遺志をしっかりと受け継ぎ、悲しみを乗りこえて、サタケは新たな飛躍を目指していく。11月2日には、多数のお客様をお迎えし、21世紀の元気なサタケを披露したい」と万感の意を込めて語った。
以下の3事項については、次のような説明・発表があった。
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無洗米製造装置NTWP
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◆NTWPの現状について
すでにNTWPは特許商品となり、市場では大ブレイクしている。9月25日現在で稼働は17カ所、設置中及び契約済みは10カ所、引き合いは80カ所に及んでいる。ユーザーに遅れなどの迷惑をかけないよう、万全の体制で対応している。またNTWPは海外でも評価が高く、すでに米国では2カ所に導入が決まっている。TWRはやがては世界の市場を席巻し、最高品質米の世界標準になるものとサタケでは確信している。
◆農業機械学会選書について
覚代表は昨年4月13日、東京大学で工学博士号を取得したが、その研究論文が農業機械学会の選書として採用され、このほど同学会より刊行・発売された。
同学会の選書選定の基準は「広く農業機械及び周辺分野に関する研究、技術の発展に寄与するもの及び記録として学会会員の参考になる内容で、常任理事会で承認されたもの」となっている。
学会による本書の紹介文には「研究の成果は米の選別操作を総合的に見直し、米粒の選別因子を物性面からミクロ的にメスを加え、従来のマクロ的選別法にミクロ的視点を加えて選別精度を著しく高め、かつ高速化を図っている点に特長があり、農産物加工分野の発展面から高く評価される」と示されている。
農業機械学会選書はこれまで7冊、No.7まで選定されており、この度の選書は和文がNo.8、英文がNo.9として指定された。この選書がテキストになって、国内外の若い研究者が沢山育ってくれれば嬉しい、とサタケでは思っている。
◆新商品の発表会について
サタケでは、調製機部門の新商品を年内に、精米部門の新商品を年明け早々に、できるだけ早い時期に発表する意向だ。