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アグリビジネス業界ニュース

古くて新しい肥料
石灰窒素生誕百周年
― 日本石灰窒素工業会 ―

『石灰窒素生誕百周年記念行事』

 日本石灰窒素工業会(矢野恒夫会長)は11月8日、東京都台東区の池之端文化センターにおいて『石灰窒素生誕百周年記念行事』を行った。1901年、ドイツのアルバート・フランク博士により発明された石灰窒素。以来、1世紀にわたり名実ともに農業生産に貢献している。
 冒頭矢野会長は、肥料・農薬・土づくりの各効果を兼ね備えた石灰窒素は環境保全型農業に欠かせない肥料であるとしながら、「温故知新・古くて新しい肥料−『特色と存在感ある石灰窒素』が21世紀も農業に微力ながら貢献できることを信念として普及推進に邁進して参る所存」と力強く挨拶した。
矢野恒夫会長
矢野恒夫会長
熊澤喜久雄東京大学名誉教授
熊澤喜久雄
東京大学名誉教授
 記念行事は技術記念誌の発行、記念講演会、記念懇談会の3本の柱で構成され、記念講演(後援:農林水産省、(社)日本土壌肥料学会、(財)日本土壌協会)は熊澤喜久雄東京大学名誉教授を迎え、「日本における石灰窒素の製造と研究及び農業利用の意義」の演題で開催された。
 まとめとして熊澤氏は、「石灰窒素工業は技術革新が進んでおり、今後ますます発展していくだろう。循環型社会、環境保全型農業の高まりの中で石灰窒素の果たす役割は大きく、この意味からも石灰窒素は見直されてくるだろう」、とエールをおくっている。
 なお、記念懇談会には吉田岳志農林水産省生産局生産資材課課長、本庄孝志経済産業省製造産業局化学課課長、西尾道徳日本土壌肥料学会会長、藤原彰夫東北大学名誉教授、伊東正夫肥料科学研究所理事らがかけつけ、石灰窒素にかける期待を述べた。



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