(株)丸山製作所は11月16日、平成13年9月期決算を発表した。
<当期(平成12年10月1日〜平成13年9月30日)経営概況>
農林業用機械部門については、米の豊作が予測される中で、過剰在庫米の増加にともなう米価の低迷や、米価安定を目的とした緊急総合米対策による減反強化、景気停滞を背景とした農外収入の減少が継続する等、市場環境は更に厳しくなってきている。
こうした状況下で同社は、国内では顧客ニーズに適合した新製品の開発・販売に取り組むとともに、関連商品の取り扱いを拡大し、需要の掘り起こしに努めてきた。また輸出では、期初の欧州通貨に対する円高という厳しい環境にあったが、新製品の投入や海外子会社を中心とした新たな販売ルートの開発・拡大に注力してきた。
この結果、売上高は上半期までは国内外とも厳しい状況だったが下半期は新製品販売と円安の影響により、国内外とも回復傾向にあって、連結売上高は27.617百万円(前年比1.7%減)となった。
一方、利益面では、同社グループ全体として生産性の向上と原価低減に努めるとともに、協調融資枠(シンジゲート方式によるコミットメントライン)契約を締結し機動的な資金調達と金融費用の圧縮を図ってきたが、「退職給付に係わる会計基準」適用にともなう退職給付費用の計上等により、連結経常利益は786百万円、「金融商品に係わる会計基準」適用にともなう投資有価証券評価損等を計上した結果、連結当期純利益は309百万円(前期比24.8%減)となった。