片倉チッカリン(株)は11月21日、『平成14年3月期中間決算短信(連結)』を発表した。それによると、当上半期の売上高119億4500万円(前年同期比3.8%減)、経常利益3億1900万円(同41.6%減)、中間純利益1億1500万円(同76%増)となった。
セグメント別の営業概況を見ると次の通り。
先ず、肥料事業においては、7月から製品価格が若干値上がりしたものの、農産物価格の低迷、減反の拡大、減肥政策などの農業動向を反映し需要の落ち込みが続くなか、天候による影響も重なり販売数量が減少したため、売上高は84億4400万円(同3.8%減)となった。
また、飼料事業については、主力の魚粕・魚粉は稚内地区の原魚入荷量の減少から取り扱い数量が減少したが、海外市況の回復による製品価格の上昇に加え、その他飼料原料の取り扱いが増加したため、当中間期の売上高は6億6900万円(同5.2%増)となっている。
さらに、LPG及び機器事業では、主力となっている自動車用LPGボンベがタクシー車向け需要の回復が見られたことに加え、トラック向けやフォークリフト用の取り扱いが伸長したため、当事業部門の売上高は12億5300万円(同18.9%増)と好調裡に推移した。
加えて、物資その他事業においては、食品農産物の取り扱いが大きく減少した上に、人工床土の出荷が減反の影響を受け減少するなど、全般的に取り扱いが低迷したため、当中間期の当事業部門の売上高は15億7800万円(同19.3%減)となった。
なお、通期の業績予想については、BSE(牛海綿状脳症)関連の販売数量の減少と対応コスト上昇の影響を受けて、売上高254億円(前期比1.3%減)、経常利益5億6000万円(同52.3%減)、当期純利益1億7500万円(同53.5%減)が見込まれている。