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アグリビジネス業界ニュース |
防除の新天地を切り拓いた殺菌剤「ウィン」 農林水産技術情報協会理事長賞を受賞 ―日本バイエルアグロケム― |
日本バイエルアグロケム(株)開発本部技術開発部の松本昇殺菌剤製品開発グループリーダーはこのほど、功績名『長期効果持続型いもち病防除剤の開発とそれを利用した新水稲病害虫防除体系の確立』で(社)農林水産技術情報協会理事長賞を受賞した。 日本バイエルアグロケム(株)では、前述のように平成3年から「0301」の試験コードで全国的な公的試験を展開するが、最も理想的な結実は長期効果持続性殺虫剤『アドマイヤー』(有効成分:イミダクロプリド)との混合剤『ウィンアドマイヤー箱粒剤』の開発となって現れ、これまでの防除体系の概念を塗り替えることになる。 カルプロパミドの開発に携わった主要な人々を見ると、先ず利部伸三化学合成研究室長(当時、現岐阜大学教授)が挙げられる。「創造力」に定評があり、イミダクロプリドの合成も果たしている。また、倉橋良雄殺菌剤研究室長(同)も忘れがたく、その「不屈の精神」が成就への礎となった。 なお、松本リーダーは「研究者は自然界に無いものを創る夢をもてるが、同時に(製品の)効果と人・畜及び環境への安全性確保の責任もある」と研究者の生き甲斐を語るが、この素朴な言葉の中に純然たる真理を垣間見ることができ後人への模範となる、との印象だ。
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