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アグリビジネス業界ニュース

当期純利益は9億5500万円(36.2%増)
国外事業の伸長が大きく影響
―クミアイ化学工業―

 クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長)はこのほど、『平成13年10月期決算短信(連結)』を公表した。それによると、売上高472億7400万円(前期比0.9%増)、営業利益12億7900万円(同8.3%減)、経常利益12億9400万円(同13.3%減)、当期純利益9億5500万円(同36.2%増)、と弾みのある動きを示した。
 先ず、化学品部門から。
国内事業においては、顧客重視の営業活動の中で、パットフルの積極的な普及推進に努め、合わせてジョイスター、プロスパーの拡販、ウィンアドマイヤーの市場維持、園芸用殺菌剤、殺虫剤などの拡販に努めたが、取り扱いを中止した製品の売上減を補うことは出来なかった。
 国外事業においては、ステイプルで米国、ブラジルで大幅な拡販となり前期実績を約40%上回った。またノミニーは新規に2カ国の登録が加わり累計33カ国で登録を取得した。さらに、米国、ヨーロッパでのアポジー、メダックス等はフランスでの大麦への適用拡大、米国での採種用芝及びリンゴへの本格販売により、大幅に売上げが伸びた。
 これらの結果、化学品部門としては売上高443億8000万円(同1.3%増)となった。
 次に、その他の部門。
 流通部門においては、大口顧客の取引縮小等により売上高12億2700万円(同3.3%減)となった。加えて、印刷部門は需要の低調による厳しい価格競争が続き売上高16億6700万円(同5.3%減)となった。
 次期の見通しとして、同社では「企業は開発なくして成長なし」の方針もと、研究開発業務に重点を置いた投資を行えるように経営を推し進めて行く。次期連結業績見通しは売上高475億円、経常利益14億円、当期純利益11億円を予想している。配当は、1株につき3円を予想。

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