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アグリビジネス業界ニュース
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特殊ビスフェノール生産設備建設へ 合弁事業の新会社名は「ハイビス」 ―バイエル― |
バイエル、本州化学工業、三井物産(本州化学工業の大株主)の3社は、バイエルのビターフェルト工場に隣接するPーDケミカルパークに特殊ビスフェノールの生産設備を建設する計画であり、この合弁事業により新会社「ハイビス社(Hi−Bis GmbH)」を設立する。 バイエルは、この特殊ビスフェノールを自社の高耐熱性ポリカーボネート『アペック』を生産するための原料として使用。年間生産能力は約5000トンで、建設費用約3800万ユーロを投資する。2003年末の操業開始を見込み、35名の新規雇用を創出する予定。 この合弁事業について、ビターフェルトがあるザクセン・アンハルト州のカトリン・ブッデ経済大臣は、「今回の日本企業による当州への初の大規模投資を歓迎する。この投資は、バイエルと州政府の努力で実現した。また、このプロジェクトは化学業界の生産拠点としてしてのザクセン・アンハルトの魅力が拡大していることを示している」、と述べた。 また、本州化学工業の竹野壽彦専務は「需要が持続的に拡大しており、より大規模な生産設備が必要となった。バイエルは、ヨーロッパでの当社の特殊ビスフェノールの独占的な顧客であるため、今回の決定に及んだ」、と語る。同社にとって、今回のプロジェクトは初の海外投資だ。 さらに、ドイツ三井物産の土屋聡介社長は「ザクセン・アンハルト州は、化学業界にとって素晴らしい地域だ。三井物産の欧州での戦略的優先事項は、事業拡大、そして可能であれば欧州での投資を増加させることにある」、と欧州での事業拡大展開に意欲を見せた。 |