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アグリビジネス業界ニュース

『農薬の新しい実践的利用技術』で
恒例のシンポジウムを開催
―日本植物防疫協会―

シンポジウム『農薬の新しい実践的利用技術』

 (社)日本植物防疫協会(管原敏夫理事長)は1月17日、東京都北区王子の「北とぴあ」つつじホールにおいてシンポジウム『農薬の新しい実践的利用技術』を開催、会場には全国の農業試験場、病害虫防除所をはじめ、関係団体、JA全農、メーカーなど約400名が参集した。
 同協会の恒例行事ともなっている本シンポジウムは、植物防疫事業を通じて新年を飾るにふさわしいイベントとして定着している。植物防疫事業をめぐる情勢として、輸入農産物の増大、国内農産物の生産減少、生産者の高齢化などの背景から省力・低コストへの期待は大きく、また環境と調和した農業生産への要望は高い。
 本年のシンポジウムはこれらの背景を受け、こと環境に配慮しつつ無駄のない省力・低コストの防除技術を構築するためには、「優れた農薬の開発とともに防除の体系化や施用技術の開発が不可欠であり、そうした新しい実践的利用技術の検討状況とその成果を紹介する」(管原理事長)ものとなった。
 シンポジウムの座長には、生物系特定産業技術研究推進機構の宮原佳彦氏、日本植物防疫協会研究所の岡田斎夫氏の2氏が選出され、水稲、畑作、野菜、果樹の4分野の構成で講演が行われた。講演のタイトル及び発表者は次の通り。(敬称略)

【水稲分野】
 「ウィンアドマイヤーグレータム箱粒剤による水稲病害虫防除」=日本バイエルアグロケム(株)江尻勝也、「新規いもち病防除剤フェノキサニルによる水稲いもち病防除」=日本農薬(株)山本好伸、「水稲育苗箱処理剤田植同時処理装置の開発について」=JA全農営農・技術センター園田正則。

【畑作分野】
 「畑作等における地上液剤少量散布技術開発の現状」=日本植物防疫協会藤田俊一。

【野菜分野】
 「アクタラ粒剤5を用いた野菜害虫の初期防除」=シンジェンタ ジャパン(株)里見 純、「静電付加式常温煙霧法の実用化」=JA全農・技術センター住田明子。

【果樹分野】
 「フルアジナム剤を用いた果樹紋羽病の防除」=石原産業(株)中央研究所杉本光二、「産業用無人ヘリコプター利用によるかんきつ主要病害虫防除の実用性について」=愛媛県立果樹試験場荻原洋晶。

管原敏夫理事長 宮原佳彦氏(左)と岡田斎夫氏 江尻勝也氏
日本植物防疫協会
管原敏夫理事長
生物系特定産業技術研究推進機構
宮原佳彦氏(左)と
日本植物防疫協会研究所
岡田斎夫氏
日本バイエルアグロケム
江尻勝也氏


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