JACOM ---農業協同組合新聞/トップページへジャンプします

アグリビジネス業界ニュース

感光性材料フォーデルの拡充で
プエルトリコ工場の製造能力を拡大
―デュポン―

 米国デュポン社(チャールズ・O・ホリデー・ジュニア会長兼最高経営責任者、デラウェア州ウィルミントン)は1月21日(米国時間)、プラズマ・ディスプレイ(PDP)の電極に使用される感光性材料フォーデルの供給能力を拡充するため、米国プエルトリコ工場の製造能力を拡大する計画を発表した。
 同時に、次世代フォーデルの発表も行っており、これにより顧客からの高解像度および材料のコストダウンに対する強い要望に応えられることになるとしている。
 デュポン社は、プラズマ・ディスプレー・パネル用製品の世界の大手サプライヤー。今回の投資により、フォーデル製造能力は、現在の規模から3倍に拡大する。この拡張は2002年の第1四半期に完了となる模様。
 デュポン社電子材料事業部のハル・スナイダー社長は、「クリーン度最高クラス1000レベルへの製造設備の拡充は、フォーデル製品の安定供給を約束するものである」と述べるとともに「今回の増産は、ここ数年で年間40〜50%の勢いで伸びると予測されているPDP市場の顧客の要求にも応えることが出来る」と、語っている。
 同社は、PDP製造メーカーの要望に応えるため、次世代のフォーデル2層電極システム(感光性銀および黒導体ペースト)を上市する。この次世代製品では、従来品の抵抗値約9mΩ/□@5μmに対し、5.5mΩ/□@5μmとなり、膜厚が薄く出来ることにより製造コストの削減が図れる。
 また、同社の従来品では、ライン解像度は約75ミクロン程度だったが、新製品では同約20ミクロンの解像が可能となり、市場で要求が高まっているHDTVやSXGAタイプでも重要な役割を果たすと同時に、現在、市場で主流となっている従来品同様、コントラストを得るために十分な黒さも保っているという。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
webmaster@jacom.or.jp