日本農薬学会(大川秀郎会長)は3月20日、岡山市奉還町のオルガホールにおいて、『日本農薬学会21世紀記念シンポジウム−農薬と環境と安全性−』を開催する。平成15年春までの全国縦断シンポジウムの一環であり、埼玉県、熊本県での開催に続き3回目となる。
農薬は農業生産資材として、農作物の安定的供給と高品質化、農作業の軽減などに多大な貢献を果たしてきた。また、農薬の製造、販売、使用等は農薬取締法で厳しく規制され、毒性、残留性、使用方法等について十分な検討が行われている。
しかし、農薬使用者、農薬適正使用の指導者、一般消費者、及び農薬メーカーの普及・販売担当者の中には、「農薬の安全性」に対する不安があることも懸念されている。そのため、同学会では、21世紀の植物防疫における農薬使用のあり方をより多くの方々と話し合うために、一連のシンポジウムの開催に至った。
岡山県での開催では、「農薬とは何か」で日本農薬学会副会長・大塚化学(株)の梅津憲治氏、また「残留性に問題はないか?」で日本農薬学会・愛知県衛生研究所の斎藤勲氏が、それぞれ話題提供を行う。
また、パネル・ディスカッションでは、日本農薬学会・島根大学の山本広基氏が座長となり、話題提供2氏に加え吉永紀明岡山コープ理事長(消費者代表)、三宅文夫岡山県農林水産部農業経営課課長補佐(岡山県代表)が出席する。なお、生産者代表は未定。
『日本農薬学会21世紀記念シンポジウム−農薬と環境と安全性−』(主催:日本農薬学会、共催:(社)緑の安全推進協会、後援:岡山県・岡山県植物防疫協会・独立行政法人岡山県農林水産消費技術センター)
▽日時:平成14年3月20日(水)12時30分(開場)〜16時30分
▽場所:オルガホール(岡山市奉還町1−7−7・JR岡山駅西口から徒歩4分)
【本シンポジウムに関する問い合わせ先】
(社)緑の安全推進協会(担当:千野) 電話03−3231−4393
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さいたま市(左)と熊本市で開かれた日本農薬学会シンポジウム
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