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奥吉治社長
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昨年は無洗米が大きなブームとなり、有名マスコミによる2001年・ヒット商品の上位にランキングされるほどの成長を遂げた。首都圏では、およそ1割以上の家庭で無洗米が使用されており、認知度も90%を超えている。その影響は関西にも及び、各BG無洗米工場は、フル稼働状態にある。
そうした状況下で、この度大阪市に本社を置く大手米穀卸、津田物産株式会社でも、BG無洗米製造工場が竣工、稼働を開始した。
同社は、大正15年の創業以来、関西の米穀業界をリードしてきた老舗卸であり、その基本路線はあくまで「産地の代理店」というスタンスを堅持し、いくつかの県経済連・農協との強いパイプを確立している。今や有名ブランドとなった岩手県産米取り扱いの先駆者となってきたのもその一例。
無洗米は元々関西が発祥地であり、早くから業務用を中心に地道な普及をみせていたが、一般消費者には首都圏ほど普及していない。しかし、この度同社がBG無洗米の取り扱いを始めたことで、あらためて関西地区における業務用関連無洗米の安定供給と、一般消費者への無洗米普及の起爆剤となるものと期待される。
津田物産(株)の奥吉治社長は「厳しい時にこそ攻めの姿勢が必要。その為にBG無洗米を導入した。大阪府内及び関西エリアの小売店取引先に本物の無洗米でサポートしていきたい」と述べ、「今や環境問題は社会の要請である。当社の取引企業の多くがISO取得に取り組んでおり、当社も今月にはキックオフ宣言をする。無洗米の取り組みも同じ流れであり、中でもBG無洗米が環境負荷削減に最も効果があり、導入した」と環境保全への取り組みを強調した。
津田物産(株)の製造工場稼働で、全国のBG無洗米工場は43となった。 |