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アグリビジネス業界ニュース

栄えある世界らん展日本大賞には
渡辺大之さんのコチョウラン‘エンプレス’
−世界らん展日本大賞−


ドリテノプシス スィート ワイン ‘エンプレス’

日本大賞を受賞した渡辺大之さんの
「ドリテノプシス スィート
ワイン ‘エンプレス’」

 洋蘭・東洋蘭・日本の蘭など、世界各地のさまざまな分野の蘭を集めた世界の蘭のフェスティバル『世界らん展日本大賞2002』が2月23日〜3月3日の9日間、東京ドームにおいて開催されているが、栄えある日本大賞は埼玉県北本市の渡辺大之(わたなべ ひろゆき)さんのコチョウランに輝いた。親子2代の受賞は初。
 受賞花名は「ドリテノプシス スィート ワイン ‘エンプレス’」で、美しいピンク色をした約12センチのコチョウランの大輪花。5年の歳月をかけて栽培された努力による賜物で、1株から5本立った花茎に70輪を超える数の花が付いている。株の大きさ・花数ともに世界らん展史上最大級のものとなっている。
小泉純一郎首相

22日のオープニング
セレモニーには
小泉純一郎首相もかけつけた

 渡辺大之さん(34歳)は国分寺洋蘭園の社長を務め、また日本洋蘭農業協同組合員でもある。日本大賞受賞の‘エンプレス’は、英語で「女帝」を意味している。1996年に交配したもので、温度管理や病気の予防に細心の注意を払ってきた。実は、4年前に父親の渡辺尚一さん(65歳)も白いコチョウラン「シグナス‘ルネッサンス’」で日本大賞を受賞しており、“母子草”ならぬ“父子花”となった。
 会場では、人工交配に世界で初めて成功し開花した「カランセ属ドミニー」、『敬宮愛子様お誕生おめでとうございます』コーナー、南仏タラスコン市から『南仏プロヴァンス地方の自生蘭』の特別展示、「世界らん展」が定める『あなたの星座のらん』、日本を代表する「いけばな」6流派の特別出展、長嶋茂雄東京読売巨人軍終身名誉監督命名による「‘ミスター・ナガシマ’の蘭」などの展示が行われ花を添えている他、22日のオープニングセレモニーには小泉純一郎首相もかけつけている。
司会者
 その他、毎日5時より会場全体を包み込む幻想的な光の演出を行う『光のオーキッド・ファンタジー』が実施されているほか、『栽培教室』や『三松きものショウ』も実施される。


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