三共(株)は3月1日、創立記念日を機に世界共通の社標を新たに制定した。新社標は、「歴史と伝統を基盤とし、グローバル企業として挑戦しつづける三共」を表現しており、同社の経営理念である「生命関連産業として、世界に通用する製品を通じて世界の人々の健康と豊かな生活に貢献する」を推進する。
上部に位置する図形は、「世界・未来」へ向けての「Challenge」の「C」及び主たる事業分野である医薬品事業のスローガン「Care&Cureで人と向き合う」の「C」をダイナミックに表現している。
また、下部に位置する図形は、それぞれの角を東西南北とした「地球・大地=グローバル」を表している。そして、「C」が躍動することにより、2つの図形の間の白地部分に、三共の頭文字である「S」が表現されている。なお、旧社章は昭和12年に制定されたものである。
今回の新社標の制定にともない、アグロ事業部では経営理念の意識をより高め、新社標に込められた思いを新たにし、いっそう顧客ニーズに対応する三共の実現を全社員挙げて目指していく。製品の包装、資材に記載されている社標も順次変更していく予定。
同社の発足は明治32年、高峰譲吉博士発見によるタカジアスターゼの発売にさかのぼり、本年で103周年を迎えることになる。農薬部門は大正10年、鈴木梅太郎博士の指導のもとに貯穀害虫のコクゾウムシ駆除用にクロルピクリンを製造発売したのに端を発する。歴史的にも豊富な経験を持つ、三共の新たな挑戦が始まった。
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