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アグリビジネス業界ニュース

「民俗芸能と農村生活を考える会」で
静岡県引佐町の横尾歌舞伎を公演
−全国農協観光協会−


寿式三番叟・宝の入船
寿式三番叟・宝の入船

 (社)全国農協観光協会(岡毅会長)では、3月9日東京・大手町のJAホールにおいて、第13回「民俗芸能と農村生活を考える会」を開催した。
 今回は静岡県引佐町に伝承されている横尾歌舞伎を公演し、伝統芸能を継承しながら、主産業である農業・林業に携わる地域住民の暮らしを紹介した。引佐は、みかんや、花桃など花卉栽培がさかんであるが、北部は渋川茶の産地としても知られている。町の樹は檜。
 今回公演されたのは、「寿式三番叟・宝の入船」と横尾歌舞伎の「義経千本桜・吉野山の場」。役者はもちろん、三味線、義太夫、化粧、床山、舞台の大道具・小道具まで、総て町の人がつとめる。「地芝居」の伝統を受け継ぐものだ。
 「義経千本桜」の舞台では、役者が見得を切る度におひねりがばらばらと盛大に投げられる。笑い、舞台と観客の一体感。そうしたものがあるからこそ、横尾歌舞伎は200年にわたり受け継がれてきたのだろう。
 会場となったJAホールのロビーでは、みかんやお茶などの引佐町の特産品も即売され、わずかの時間で売り切れた。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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