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アグリビジネス業界ニュース

2月度は除草剤で回復か 1月度の農薬出荷概況
−農薬工業会−


 農薬工業会(山本佳彦会長)はさきごろ、『平成14年1月度農薬出荷概況』を発表した。平成14年に入ってからの、初めての出荷概況報告。JA全農の要領改定もあり、その出荷動向が注目されていた。
 それによると、1月度累計では出荷数量6万9000トン(前年比8000トン減、89.8%)、出荷金額957億円(同122億円減、88.7%)で数量、金額ともかなり減少した。数値だけを見るとかなり厳しいものとなっているが、2月度は水稲箱施用剤・除草剤を中心に回復しているものと見られる。
 先ず、平成10年を基準として年次推移(表1)を見ると、数量では減少傾向が続いており、金額では平成13年までは横這い傾向で推移していたが、14年度はかなり減少した。数量の減少は、減反のほかに、近年では1キロ剤、ジャンボ剤等による軽量化、及び箱処理用混合剤の普及などが大きく影響しているものと考えられる。また、金額では、全体的な出荷の遅れが影響している。

表1

 加えて、使用分野別での前年比増減(表2)は、数量、金額ともに全て減少した。特に、非農耕地用農薬などのその他は、数量83.3%、金額75.6%と減少が大きい。
 さらに、種別での前年比増減(表3)も、数量、金額ともに全て減少した。特に、除草剤で数量88.1%、金額82.0%と落ち込みが大きい。
 なお、前年を大きく超えている項目は、果樹の殺虫剤(ダニ剤)の3億円増(114.6%)のみ。

表2
表3


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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