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アグリビジネス業界ニュース

数量ではかなり、金額ではやや減少
平成14年3月度の農薬出荷概況
−農薬工業会−


 農薬工業会(山本佳彦会長)は5月15日、『平成14年3月度農薬出荷概況(第2四半期実績)』を公表した。それによると、出荷は数量14万7000トン(前年比1万トン減、93.8%)、金額2043億円(同102億円減、95.2%)と数量はかなり、金額ではやや減少した。
(表1)今期の月別動向
 今期の月別動向を見ると、2月で大幅に増加した他は、すべての月で数量、金額ともに減少し、特に1月、3月が大きい(表1)。JA全農の販売条件変更が、大きく影響したと考えられ、2月に予約率が集中したことの反動や、在庫調整もあったと見られる。
 これを、平成10年からの推移で見ると、数量は年々減少し、金額は前年までは横這いで推移してきたが、本年は減少した(表2)。数量の減少は、1キロ剤、ジャンボ剤等による軽量化、及び箱処理用混合剤の普及などが大きく影響している。
(表2)平成10年からの推移
 また、使用分野別に見ると、分類なしが増加した他は、全ての分野で数量、金額ともに減少している。特に、その他分野の落ち込みが大きい。加えて、種別で見ると、植調剤等が前年に比べて増加している他はすべて数量、金額とも前年を下回っており、全体的に低調な推移となっている。特に、果樹、及びその他分野での除草剤の落ち込みが大きい(グラフ)。
 今期の特徴としては、箱処理剤は殺虫剤、殺菌剤が減少し、混合剤はほぼ昨年並みであった。全体では、やや減少した。また、水稲除草剤では初期剤、中期剤が大きく減少し、一発処理剤は昨年並みであった。一発除草剤の剤型別では、フロアブル剤、ジャンボ剤が増加し、1キロ剤が減少している。
分野別のウエート(数量)
分野別のウエート(金額)
種別のウエート(数量)
種別のウエート(金額)


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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