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アグリビジネス業界ニュース
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主力の肥料事業は173億円 |
片倉チッカリン(株)(飯田邦彦社長、本社:東京都千代田区)は5月23日、『平成14年3月期決算短信(連結)』を発表した。 それによると、当期の売上高は247億2500万円(前期比4.0%減)、経常利益は5億2600万円(同55.2%減)、当期純利益は4300万円(同88.4%減)となった。肥料需要の減退による販売数量の減少に加え、BSE(狂牛病)問題発生後の原料変更に伴う生産コストの上昇を避けることができなかった。 先ず肥料事業から。同社の強みである環境保全や省力化志向に対応する液状肥料、有機複合肥料、高機能肥料、微生物資材などの有機関連製品の拡販に注力したが、減反政策や減肥政策などの国内農業動向の影響に加え、夏場の高温少雨による需要減も重なり出荷が減少した。また、BSE問題の発生や有機質単肥の取扱いが減少したことから、当部門の売上高は173億2400万円(前期比4.2%減)となった。 飼料事業について主力の魚粕・魚粉は、稚内地区の原魚入荷量の減少から取扱い数量は減少したが、海外市況の回復とBSE問題発生以降の需要の高まりから製品価格が上昇したことに加えて、その他飼料原料の取扱いが増加したことから、当部門の売上高は13億8800万円(前期比4.7%増)となった。 LPG及び機器事業において、主力の自動車用LPGボンベは、タクシー事業の新規参入の自由化による一時的な需要の増加に加え、小型トラック向けの取扱いが伸長したことから、当部門の売上高は24億7700万円(前期比5.2%増)となった。 物資その他事業では、食品農産物が輸入野菜の増加や価格の下落により取扱いが減少した上に、人工床土を主力とする農業資材が減反や生産資材費低減志向の影響を受け出荷が減少するなど、全般的に取扱いが低迷したことから、当部門の売上高は35億3500万円(前期比11.0%減)となった。 |