農薬工業会(山本佳彦会長、正会員56社・賛助会員26社)はこのほど、『平成14年4月度農薬出荷概況』を公表した。
それによると、4月度累計では出荷数量17万トン(前年比1万トン減、94.4%)、出荷金額2334億円(同113億円減、95.4%)と数量、金額ともにやや減少した。前年を大きく上回っている項目は、果樹殺虫剤のダニ(同4億円増、107.3%)が唯一。
平成10年度を基準(100%)とした5カ年間の年次推移をみると、数量では5%〜15%の幅で減少傾向が続いており、金額では13年度までほぼ横這いで推移してきたが、今年度は95%と減少した。
数量の減少は、水稲での1キロ剤、フロアブル剤などによる軽量化、箱処理用混合剤の普及などが、金額では園芸除草剤などの減少が大きく影響している。
また、使用分野別にみると、数量、金額ともに全て減少した。金額では、特に水稲(同96.5%)、その他(同84.4%)の減少が大きい(表)。
さらに、種別では、数量、金額ともに全て減少した。金額では、特に除草剤(同93.0%)の減少が大きい。
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