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アグリビジネス業界ニュース

日本食品(株)が牛肉偽装
−日本食品(株)−


 九州大手の日本食品(株)(福岡市)がペットフードの原料になる牛のアキレス腱を牛肉に偽装し、国の牛海綿状脳症(BSE)対策事業で買い取らせていたことが28日わかった。
 農畜産振興事業団への投書があり、農水省などが冷凍倉庫の現物を調べた結果、同社が全国食肉事業協同組合連合会を通じて買い上げ申請した122トンすべてが肉とはいえないスジ(アキレス)で、補助対象外であると確認した。また、ほとんどが輸入品とされた。
 事情聴取によると、営業不振のため輸入アキレスの不良在庫を大量に抱えていては会社が危ないと、国産牛肉への偽装を考え、昨年11月に職員約30人で「牛肉」と印字した箱に詰め替えたという。
 昨年末には約1億3660万円の仮払いを受け、今年2月中旬に後山繁仁社長に報告。その後、3月には仮払金を返還していた。
 農水省は28日、同社に▽補助金によらない市場隔離肉の処分・焼却▽牛肉関係の営業自粛▽責任者の厳正な処分などを求めた。
 なお同社は経営が行き詰まり、7月3日、民事再生法の適用を福岡地裁に申請した。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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